特に新聞には独特な臭いがあり、その紙質と相まって紙界最悪の存在である。
ある日、何気ない雰囲気でオッサンが店にやってきた。世間話をしたかと思うと、いきなり商品券や洗剤を机の上に並べ始め、最後は1ヶ月でいいから新聞を買ってくれと。
しかし、私が新聞を触れないという話をすると、論点がズレて新聞嫌いの説明になり面倒くさいったらありゃしない。
挙げ句の果てには密閉袋に入れておけば買ってくれるか?なんていう本末転倒な話になり、二度とこんな問答はゴメンだと思った。
私が熱狂的な阪神ファンになったのは、その日からである。