昨日のつづき
あと一個残っているのにヤバイなぁ、たしか右の親石は小さかったはずなのでイケると思うのだが…しかも天板立ちはマジで危険なので、今度はちゃんと2段目で作業しなきゃダメだ。
力の抜けた腕を十分に休ませて、今度こそ2段目にまたがって両手で右をグッと持ち上げ…られない!?
重っ!左より重いじゃねぇか!
なぜだ?石の向きが悪いのか?それとも俺の記憶が宇宙人に改ざんされたのか?くそぉ、今回も最終奥義天板立ちを使わなきゃダメなのか?今度こそ死ぬかもしれないが…やるしかない!
白鳥の舞を踊るバレリーナが如く、A4 用紙1枚分のスペースに両足爪先立ち、両手で右の親石をグッと掴み、全身全霊の力で持ち上げる!
2個目の親石も5年ぶりに水槽の縁を越えた、そしてやっぱり脚立の上でこう着状態に…俺って学習能力無いんだろうか?いや、同じ轍は踏まないぜ、今度は着地の瞬間に腕だけ力を抜いて、石の重みの衝撃を腕で吸収してみせる。そう、ピアノを弾くように、左右の脳で別の動きをするように意識すれば…。
エィッ…ズムッ!
モ゛グアァ!!!
確かに稲妻は走らなかった。しかし、力を抜いた腕の中で石が暴れて左手首を直撃。
セブンスてんちょうとして一言残しておこう「石を組むなら、命をかけろ!」