リノベ中の平家に椅子が欲しかったんです。そんなマジなやつじゃなくて、弁当食べたり、作業の合間にちょっとお茶飲んで一息つけるようなちょっとしたやつ。
以前にP.F.SのガレージセールでLYONのワークチェアが出ていて「コレだ!」と思ったら速攻でSold Out。それ以降ずっと悶々としていたんです。 先週のシンクでもそうですが、その悶々を消すにはそれ以上の成果を残すしかないわけで、ついにヤフオクで候補を見つけたんです!西ドイツ製のドクターチェア、出品価格は9800円!
掲載期間の途中で破れた箇所に関する質問があり、関心を持たれている様子がありながらも、なんと競合者はナシ。そのまま9800円で買えました…えぇっ?
安い事はありがたいが、俺の目利きがズレていたのか?だってドイツから運ぶだけでも5000円するし、関税に引っ掛かったら更に費用がかさむから激安だと思ったのだが…。
破れがあったから?そんなのゴム系か合皮用のボンドで補修すればいいじゃん。50年前の椅子に完璧を求める方がナンセンス。
ともかく、コレで作業の経過を眺めながらお茶ができるようになりました。100点満点の椅子ではありませんが、お茶用であれば十分です。
では、この椅子の気に入ったポイントをお話しします(ここからが本題です)。以前に私はデザインが嫌いだと書きました…あっ、ココじゃないわ。まぁ、デザインが嫌いなんですよ。それは人為的なデザインって意味で、そうだなぁ…最近のミニバンのフロントフェイスもそうですね。
デザインは機能や目的を追及した結果として生まれるものだと考えています。この椅子を見れば一目瞭然、すんなりとご理解いただけるはず。
たまに「洗練されたデザイン」というキャッチコピーを見ますが、その言葉は評価する側が使う言葉であって、作った側が自ら言って小っ恥ずかしくねぇのかな?って思っちゃうんですよねぇ。もうその自画自賛の行為が洗練されてない(笑)
そして今回の件で残念だった事、それは競合者がいなかったと。例えばこの椅子が無名じゃなくて、ブランド物だったり、有名人が愛用していた物と同じだったらどうだろうか?きっとこんな値段じゃ買えなかったと思う。
そう考えると、世の中のほとんどの人は他人の価値観でしか判断してないんだなって。すごい残念だよね(俺としてはありがたいけど)。もしかしたら、そういう人達が作った側の洗練デザインに惹かれちゃうのかな。
そして私の手元にやってきた(世間的には全く無価値の)椅子。破れ部分をササッと補修して、背もたれ部分はシリンダーガスが抜けちゃってグラグラだけど、リジット化して固定してやります。コレで完全に私の物、そしてクロスアーツの備品として仲間入りです。
よぉし、この調子でシンクも結果オーライにしちゃうぞ!